病院に行けなくなった話。精神科医師との相性はとても重要だということ。
離婚前後の様々なストレス要因により調子を崩し、通うようになった精神科。
悩んだ結果、転院することにしました。
いまから思えば、もっと早く決断しておくべきでした。
もっと早く軽快したかもしれないし、休職期間だって短く済んだかもしれない。
たらればを語っても仕方ないことだけれど、人との相性は大事、それは医師であっても同じこと。
人付き合いは無理をするものではない、と強く実感したのでした。
医師を変えたかった理由は、
主治医に対してどうしても信頼を置けないこと。
言われることや治療方針などに納得のできる説明をもらえず押し付けられること。
さらには私の価値感や人格否定など、ただの悪口ではないかというほどに、罵詈雑言を投げかけられること。
通院のたびに緊張や不安、落ち込みに襲われ、余計に調子を崩すことの繰り返し。
なんのために通っているのかわからない状態に。
せっかく休職までしているのに、ストレスは減るどころか病院に行きたくないということばかり考えていて、一向に休まらない。
ある日、「もう無理だ」と思い、行けなくなってしまいました。
薬の処方が切れてしまうのは良くないから、行ったほうがいいことはわかっていたけど。
通い始めの頃から、この主治医はどうにも苦手で、コミュニケーションがとりづらいとは感じていました。
産業医の紹介でかかった医師のため、産業医の先生へ相談したことも何度かありました。
しかし産業医からの信用が比較的厚いようで、よほどでなければ転院はあまり勧めないと言われたままに通い続けていました。
指示通りに通院し、治療に専念することがいま会社から私に与えられた仕事。
社員である以上、産業医との信頼関係は大事にしておきたいし、これからも長く続いていく関係となるはず。
産業医の意見を無視する、心証を悪くするような勝手な行為をするのも避けたい。
他に良い医者を探すのも大変だし、労力がかかります。
精神科の転院は基本的に紹介状が必要となるなど手続き上の面倒も多く、それほどの余力も実際にはなかったのですが、もっと早く動いていれば・・・と思わずにはいられません。
会社員として雇用を守られている身、ということからも色々と考えを巡らせてしまい。
しかし、そんなことよりも自分の体調を悪くするとわかっている要因からは、余計なことは考えずに離れるべきでした。
それも、自分の治療を最優先に考えての行動と捉えてもいいではないか。
実際、診察でどのようなことを言われてきたのか?
過去のやりとりは日記などに残していたこともあり、冷静に振り返ってみようと思いました。
最初から抵抗感を抱いていたのは本当か?過去にどのようなやりとりが行われて来たのか?
医師に対する嫌悪感ばかりが先行してしまい、自分の都合のいいように記憶をすり替えてしまっている可能性もあると思い。
苦手な人というのはそれなりにはいるものの、人に対して嫌悪感までも抱いた記憶など、ほとんどない私なのですが…。
診察記録振り返り
初診。
診断名はつかなかったが、抗不安薬を出された。
「上司のサポートもあるようだし、働きながら治していきましょう」と。
この時の日記に、『あまり理解してもらえた感覚が無かった。』と書いている…
診察2回目。5分ルールを知る。
当時の日記によると、
『話がうまく伝わらず、「あなたの話は要点がわかりづらい。上司と上手く話し合いができないのはあなたのせいなんじゃないか」のようなことを言われめっちゃムカついた。何この医者。もう二度と行きたくない。』と書いている。(笑)
いや、笑い事ではないのですが…。今思い出してもイライラする。
いまから思えば、当時は心療内科・精神科の診察で何を話すべきなのかということを知らずに診察室に入っていました。
初診では、診断と情報収集のため、過去の経緯やら症状やら細かく聞いてもらえます。
その延長の調子で、職場でこういうことがあってかなり落ち込んでしまった(うつ状態を引きずった)とか、症状にまつわるエピソードまで話してしまったのがいけなかったのだと思います。
医師側としては、そういうことではなくて、薬を飲み始めての変化とか、具体的な症状を聞きたかったのだと。
ただ、その時には薬を開始した効果も副作用のようなものも特に感じられておらず、伝えるようなことがなかったのです。
それよりも、普段の出来事による自分の気持ちの大きな浮き沈みのほうが重大な出来事に感じられていて、それを伝えてしまっていました。
色々と調べた今ならわかります。
診察における診療時間の目安(俗にいう5分ルール)というものを、私は知らずにいました。
カウンセラーと、医師の立ち位置を混同してしまっていたのだと。
だから、5分以内程度で終わらせるつもりでいる医師に対して、私の話は長ったらしく感じ、要点がわかりづらいと捉えられたのかなと。
要点だけを言えばいいとわかっていれば、「薬を飲み始めた結果はこうで、最近の症状は〇〇と〇〇があります、〇〇は無くなってきました。」みたいに簡潔に伝えることもできたわけで。
そうならそうと教えてくれればいいのに。「定期通院のときはあまり時間を取れないので、こういうことだけ教えてください」みたいな。
そんな時間もなかったのかなあ?
それとも、もうこの時点で、理解力が無いから説明しても無駄な奴だと決めつけられていたのか?