友情結婚から離婚。結婚という選択には後悔しているか?離婚を経て、結婚観は変化した?
友情結婚からの離婚。
人生におけるこの重大な選択は失敗だったか?というと、私はそうは捉えていません。
辛いことは、数えきれないほどありました。
未だ、深く落ちてしまった谷からは這い出せず、もがいている最中でもあります。
明るい未来が見えているとは言えないし、結婚する前のほうが圧倒的に楽しい日々を送っていたと思います。
でも、比べられるのは、あくまで数年前の自分。
今現在まで、結婚に踏み切れないままに過ごしていたとしたら。また別の苦しみがあったように思います。
未だ根強い、バツが付いたという負い目。世間からの目。仕事にまで支障を来し、うつ症状まで抱えてしまった今。つらく、悲しいのは紛れもない事実です。
あのまま結婚していなかったら?
だけど、「このまま一生独身のままなのだろうか」という不安を抱えたままこの数年が過ぎていたとしたら。
また別の負い目や、孤独感を抱えて苦しんでいたのではないかと思うのです。
どちらのほうが自分にとって辛い選択だったか。
こればかりは自分自身にもわかり得ませんが、少なくとも、人としての経験値は格段に上がりました。
結婚してみなければ知りえなかったことは数知れず。
婚姻に関する社会制度のあれこれ。
セクシャリティについての理解の深耕。
未婚時には気づいていなかった、自分自身の価値観や考え方。世間からの自分への評価。
周囲の人々からの、予想以上のやさしさや思いやり。
挙げればキリがないほどのたくさんのことを学び、考え、成長できた。
そういった意味で、決して無駄な経験ではなかったと、これだけは強く信じることができています。
上手くいかなかった友情結婚に後悔はあるか。
今回の友情結婚に対して、後悔はありません。
しっかりと考え抜いて決断した結果であり、あの時の自分の選択としては、ベストなものだった。
結婚前に戻れたとしても、当時の自分(経験値、知識、価値観、etc)なら同じ選択をしただろうと、今でも思えるからです。
順調にパートナーシップを築き、幸せな生活を送れていたらどんなに違う人生だっただろう。
そう考えてしまうことはあります。
元夫、タカに対して恨みたくなる気持ちを感じてしまうことも無いとは言えません。
タカは、離婚後の私の状況を知りません。好きだった仕事を離れることになったこと。うつを患って苦しんでいること。そんなことは知る由もありません。
だけど、逆も同じこと。
タカのことだから、自由気ままな独身生活に戻って悠々と過ごしているのだろう・・・という想像が優位に浮かんでしまうのは否めないのですが、タカも、私の知らないところで苦しんでいるかもしれないと。
精神疾患で苦しむというのはどういうことか。どのように接してもらえたら助けになるのか。
人によって違いがあることは忘れてはならないと思いますが、自分が経験しなければ想像しえなかったことがたくさんあります。
今、うつ病をはじめ精神疾患患者は増えているという時代背景もあり。
今後の社会人人生の中で、役立つこともきっとあるだろうと、できるだけ前向きに考えるようにしています。
離婚したことによる結婚観の変化は?
では、結婚を後悔はしていないとは言え、自分の結婚観は変化したかというと。
大きくは変化していないまでも、自己理解が深まったこともあり、自分の将来への思い(価値観)や、パートナーに求めるものが若干変化したように感じます。