アセクシャルとしての私の恋愛に対する感じ方。同じセクシャリティでも様々。
同じセクシャリティに分類されても、人によって恋愛感情、性的感情の持ち方は本当に様々です。
今回は、私の場合はどういう感覚を持っているのか、マイノリティとしての自己紹介の掘り下げのような形で書いてみたいと思います。
セクシャリティについてはまだよく知らない方もいらっしゃると思い、どういった指標で分類されているのか、ごく簡単に説明を挟みました。
もう知ってるよ!という方はセクシャリティの説明は飛ばし、「アロマンティックの私」からお読みいただければと思います。
セクシャリティの定義・分類
セクシャリティの分類は、主に以下の5つの指標から分析されます。
使用される指標の数は、分析の考え方によってもまちまちのようです。
- 体の性(出生時の性)
- 心の性(自分で認識している性)
- ふるまう性(見た目や言動などで表現する性)
- 性的指向(性的魅力を感じる相手の性)
- 恋愛指向(恋愛的な魅力を感じる相手の性)
私の診断結果はこちらです。
「LGBT 診断」などと検索するとたくさん出てきますので、ご興味のあるかたは調べてみてください。
もっと細かい分類を行うものもありますが、私は把握しきれておりません。また、セクシャリティというのは個人の指向や感情に基づくものであり、グラデーションがあるものです。
自分が当てはまるのはこれだ!と明確にラベリングできた方が安心できる、という方は突き詰めていくとよいと思います。
アロマンティックの私
アロマンティック(Aromantic)とは、他人に恋愛感情を抱かないセクシャリティです。
※ここでは性欲の有無は関係ありません。
とはいえ、恋愛には憧れがあり、友達の恋バナを聞くのも好きでした。
ただ、好きな人いないの〜?と言われてもピンとこず、好きってなんだろう・・・とずっとモヤモヤしていました。
人並みに彼氏を作って青春をエンジョイしたいとずっと思っていたし、告白されて好きって言われてみたい😍、恋バナを振られたら「(実は)彼氏いるよ!ドヤ😛」って言ってみたい、と思っていました。
結局、初めて彼氏ができたのは大学を卒業してすぐの時。
告白してもらい、女性としての存在をようやく認められた気がしてとても嬉しかったのを覚えています。
このときの話はまた別の記事で書いてみたいと思います。
同じアロマンティックに分類される中でも、人によって恋愛に対する考え方はまちまちのようです。
恋愛すること自体に興味のない方、恋愛話を聞くのも好まない方、興味はあるけれど恋愛感情がわからず悩んでいる方(私はこれ)、etc…
恋愛感情については、イケメンとか見たらドキドキしたりしないの!?と友達から教えてもらったりもしましたが、そういうドキドキは未だによくわかりません😭
もちろん、イケメンがいたらかっこいい!!!と思いますし、好きな顔のタイプとかもあります。
青春ドラマなどで、女の子がかっこいい男の子にドキドキしている姿。そういうシーンを見て、キュンキュンする💕という気持ちはとってもわかるんです。
でも、「かっこいい男性に誰かがキュンキュンしている」のをみてキュンとすることはあっても、「かっこいい男性」にキュンとすることは無いんです・・・
この感覚、伝わったでしょうか。共感してくださる方がいれば嬉しいのですが・・・!
アセクシャルの私
アセクシャル(Asexual)は、他者に対して性的感情(欲求)を抱かないセクシャリティです。
※諸説ありますが、恋愛感情、性的感情どちらもない場合を指すことが多いです。
恋愛感情の有無は無関係とする場合もあります。
私の場合は、他者に対してだけでなく自分の中にも性的欲求は感じたことがありません。
性欲って何?これは恋愛感情以上にまったく理解できないものです。
よく、「ム〇ムラする」という言葉が使われているようですが、その感覚が全くわかりません。
初めて彼氏ができて嬉しかったのもつかの間。
キスは何だか気持ち悪かったし、夜の行為は一体どうしたらいいのかわからない。
言われるがままに色々頑張ってはみましたが、快感とは程遠いものでした。
やり方がわかっていないのが悪いんだと思い、色々と検索して勉強(?)してみたりもしました。
今思えば、全くそういう問題ではなかったです。嫌々ながら学ぼうとしていた時間の無駄でした😑
私は、どちらかというと性嫌悪がある方だと思います。そういう行為を気持ち悪いと思ってしまう。
学校で性交について学んでからも、漫画やドラマの世界の話だとしばらくは本気で思っていました。自分の両親もそういうことをして自分が生まれてきたことも信じられなかったし、誰に教えられて好きでそんなことをしたいと思うのかと・・・😂
ドラマなどを見ていても、特に海外番組ではスキンシップやキスシーン、ベッドシーンが多いと思います。
(これが醍醐味・・・なんですよね??)
私には、なんでそのシーンが必要なのか理解できず。。無の状態でそのシーンが終わるのを待っています。
ただし、私の場合は手を繋ぐこと、ハグまでなら大丈夫です。
むしろ彼氏になるくらい信頼の置ける相手であれば、近づいていると安心感を得る感覚はわかります。自分から積極的に行こうという感覚はないのですが。
また、ロマンチックなムードというのもわかります。
とはいえ自分がその場にいても客観的に見ているところがあり、、デート中、「今はキスしたいと思わせる雰囲気だな」とか「少しずつ近づいて手を触ったりなんかしたらドキドキしちゃう感じだな」とか😂
同じアセクシャルとは言っても、自分の中には性的欲求を持っている方も多くいらっしゃるようですし、様々です。
「セクシャリティはグラデーション」とはよく言いますが、本当にその通りだと感じています。
(おまけ)シスジェンダー女性の私
私の場合、性自認は(体の性、心の性ともに)女です。
あまりはっきりとは覚えていないのですが、小さい時は「ふるまう性」は男性寄りだったと思います。
特に小学校の頃はスカートを履くのは頑なに嫌がったし、髪型も長いのは嫌、遊ぶ友達も男の子が多かったです。
自分が男だと思っていた記憶まではないので、女性だという感覚は最初から自然と持っていたような気はします。
スポーツをずっとやっていて得意だったこともあり、女性からはモテる。でも本当は男性からモテたい。
とはいえ、かわいいよりもかっこいいと言われる方が嬉しかったです。(今でもかな?)
今思えば、レズビアンの子に本気で好かれていた時期もあったような気もします。
恋愛感情に鈍感な(そもそもわからない)私は気づかず。。ごめんね🙄
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
少しでも共感いただける箇所があったら嬉しいです。
マイノリティの中のさらにマイノリティだったら寂しいので…