楽しい時間になるはずが、心に深い傷を負った外食の話。

私がしばらくの間精神を病んだ出来事の一つとして、外食事件というのがあります。

もう数ヶ月も前(双極性障害や発達障害の診断もまだ受けていない頃)の話ですが忘れられない悲しい記憶でもあり、気持ちの精算のためにも書いてみることにしました。

夫からの食事のお誘い

夫タカは、一応たまには一緒に外食したりしたいという思いはあるそうで、たまに食事に誘ってくれます。

これは、私が常々普通の家庭らしくしたいと言っているからではなく、婚活時からそういう時間は作りたいとタカ自身が言っておりました。

2人で都合をつけ、私が前から行きたかったこじんまりとした料理屋さんに行った時のこと。

お酒を飲みつつ、小一時間ほど適当な話をして頼んだ料理も一通り出てきたので、次何頼もうか〜と投げかけたところ、帰ってきた反応は「早く帰りたい」「俺から話しておきたいことはもうないし、満足した」でした。

確かにちょっと会話の反応が薄くなってきて、ほとんど無言に近くなってきてはいた。

あまり長い時間人といると疲れてしまう特性があることもこの時はある程度わかっていたので、正直私もちょっと疲れてきたのかな、と気づいてはおりました。

だけど、まだほんの1時間しか経ってない。

そして曲がりなりにも、割と久々に、お互いちゃんと時間をとって外食に出かけてきた時です。
さらには夫の方から誘ってきた食事の場。

まだまだこれから色々話していく時間帯…と思いませんか!?

これが、特性を理解してあげられてないのだ、と言われてしまえばそれまでですが・・・

こう言われてしまえば、それを引っ張ってまで一緒にいよういう気持ちが生まれるはずもありません。

どん底に突き落とされた気持ちで、無言で帰宅しました。

私も相当落ち込んでいるし今更話しかけたくもない。
夫は既にバッテリー切れの状態なのでなにか声をかけてくれるでもなく、無言の帰宅。

そしてこんな時でも、周りの人から(あのカップル仲悪そうだな)とか思われてるんだろうな…みたいなことを考えて肩身が狭くなる私。

ショックの渦中に書きのこした心のうち

この日から数日間、あまりのショックに眠れず、(タカに読んでもらうことも念頭に置いて)書き留めていたメモがあります。

頭に浮かんだことをそのまま。
吐き出さなければいられなかったその時の感情、あえてあまり整理せずにそのまま残してみようと思います。


私って都合の良い存在でしかないのではと。

いてほしいときに食事に付き合ってくれればよくて、自分がお腹いっぱいになったら(話が終わって満足したら)すぐにでも解散したい。

私が色々要望を言うから、結婚生活を続けるためにとりあえず受け止めるけど、私のことを思って何かをしよう、興味を持とうとすることはない。

結婚できている自分を維持するための道具として見られてるような気がしてきた。

相手に何かしたいのは、してあげている自分に満足するためで、心から相手のことを思っての行動はしようとしないんだねって…。

「早く帰りたい」なんて、私が今まで生きてきた中では言われたことがない。し、言ったことも無い。

言うことがあるとしたら、よほどその場が不快だったとか、一緒にいるのが苦痛だったとか。もう同じようなことはしたくない、これきりにしたいくらいの時。

それを言われた時点で、一緒にいたことそのものを全否定されているとどうしても心が受け取ってしまうし、それ自体が良くない思い出に変わってしまう。

だからタカと外食しにいくのは正直怖い。誘ってくれるのは嬉しいし、遊びにも誘いたいとは思うけど、その一方でやっぱりいざ行くのは怖い。どうしても、楽しかった、行ってよかったと受け取ることができず苦い思い出になってしまう。

タカは食事できて良かったと思ってくれているのかもしれないけど、それ自体はありがたいことだけど、、自分の都合で切り上げて、一人で満足してるとしたら、私の気持ちはどうなるの?と言いたいよ。

帰りたいなどと言われたのでよっぽど私との時間(会話)が苦痛だったのか、喋りすぎて苦痛を与えてしまったのかと思い聞いてみたところ、「俺は行けてよかったと思ってるよ」などとあまりにも当然のように返されて面食らった😩

友達であっても彼氏であっても、はたまた職場の飲み会であっても…一緒にいた後は「楽しかったね」「また近いうちに会おうね、集まろうね」と楽しい気持ちで終わるのが当たり前だと思ってた・・・。


「普通」とはこんなにも難しいことなのか。

独り身を続けることで向けられる世間の目にも辛いものがありますが、結婚という形を取ってしまうと、一般的に周囲から期待される夫婦像に合致できない現実に押しつぶされそうになります。

ただ一緒に食事に行き、たわいもない会話をして楽しい時間を過ごしたいだけなのに。

そんな簡単なことができない。

そして、タカ自身は自分の言動がいかに人を傷つけているのかも理解していない。

食事中は、自分のコンディションが悪くて人のことに気を配っている余裕がなかったのかもしれない。

百歩譲って。体調が回復したときに、「あの時はごめんね」とか一言でもかけてくれれば救われるのに。

「外食行ったらたった1時間で夫から帰りたいといわれた」なんて、誰かに相談できるはずもない。大丈夫?と思われて終わるのがオチ。誰にも言えずに、独り苦しみ、涙しました。

こんな簡単なことができないなんて、友情結婚のせい(恋愛感情が無いせい)であるはずがない。

今でこそ、双極性障害によるバッテリー(活動時間)の短さと、ASDによる相手の感情など全く考えない物言い(仮に考えたとしても正しく想像できていない)。このダブルパンチを喰らっているものだということは理解できるものの、そうはいってもどうしてそんな卑劣な言動を取れるのか、そしてその後も平気な顔して接してくることができるのか。全くもって理解できません…。


この時ばかりは、さすがに我慢できずにタカに気持ちを伝えました。
その時の内容は、また別の記事で残したいです。

改めて振り返っている今も、思い出しては泣きそうになっているので一旦切り上げます。。

実はこの食事の翌日、夫は双極性障害Ⅱ型の診断を受けました。
関連記事 "友情結婚 の難しさに追い打ちをかける新たな壁。夫の精神疾患が発覚。"
長い時間楽しく過ごせないのは病気のせいだとわかり、そこは受け入れるしかないのだろうという覚悟は決まりました。
でも、普通の夫婦と同じように楽しく過ごすことは叶わないこと。
少なくとも申し訳ない気持ちくらいは持っていて欲しい。仕方ないことであったとしても、周囲に影響を与えてしまうことに対しては謝罪の一言くらい欲しいと思ってしまうのは私の身勝手なのでしょうか・・・