コロナ療養中に感じた ASD 夫との心理的距離
ついに私:あやがコロナ陽性になってしまいました。
長い間しぶとい症状に悩まされ、これを書いている現在も激しい咳に見舞われています。
改めて世界中を脅かすコロナの脅威を目の当たりにしたわけですが・・・
そんな療養期間は、ASD 傾向を持つ夫:タカとの心理的な距離の遠さを改めて感じてしまう出来事にもなりました。
事象しか見えていない夫
私が臥せっていると、「買い物行くから欲しいものあったら言ってね」「できることあったらなんでもいってね」「しんどかったら布団までもっていくよ」とは声をかけてくれます。
もちろん嬉しかった。
こうして頼っていい存在がいるのは、独り身のときには感じられなかった安心感です。
しかし、タカの言葉に感情がこもっていないことがどうにも引っかかってしまう自分がいました。
なぜか?
「大丈夫?」「それは辛いね」「今日は体調どう?」などという寄り添いの言葉が一切ないのです。
これは、まぎれもなくASDの特徴です。そこにある事象しか見えていない。
私が咳を連発している時も、「ひどい咳だね」というコメントを落としたきり。
(OMG!)と思いました。
「辛そうだけど大丈夫?」とか。夫でなくてもそれくらい言うだろうよ・・・と。
「熱がある」「コロナ陽性になった」といったことは伝えているので、「あやは体調が悪い」という事象は認識しています。
そして、「夫である自分は身の回りの世話をすべき立場である」ということはわかっている。
なので自分がやるべき「こと」は淡々とやってくれるし、お願いしたことはきっちりそのままやってくれます。
欲しいものリストを渡せばそっくりそのまま買ってきてくれるし、洗濯や、洗い物なども置いておいていいから、といってこなしてくれます。
(これも身体に良いから追加で買っておこうかな、とかそういう気配りは一切ないです😂求めすぎ?😂)
文字として書けば、上出来すぎる夫じゃないか・・・いったい何が不満なのか。と言われても致し方ない状況ですね。私が鬼嫁のようです。
しかし、夫という立場として、私を心から心配して世話を焼いてくれているわけではない寂しさがそこにはある。
私が独り身で、買い物や家事代行を赤の他人に頼んだとしても、何も変わらないやりとりになるだろうと思うのです。
妻(家族)という大事な存在のため、といった感情は存在しておらず、自分の「タスク」として遂行しているだけなのです。
ここまで書いてみても、一体夫のどこが悪いんだ・・・となりますね。
心理的なダメージを書き表すのは難しいです😢
もちろん、してくれることに感謝はしています。
本心からありがたいと感じているし、自分が弱っている時に何もしなくていいのは本当に楽なことです。
お願いした事はきちんとこなしてくれているし、そこに非難すべきことがらは本来何もないはずなのです。。
恋愛結婚のラブラブ夫婦でさえ、そこまでやってくれる男なかなかいないよ!最高じゃん!とか言われそうです。違うんだよ・・・
そして、傍から見て何の問題もなさそうな夫を責める自分に強烈な罪悪感を抱く。
素直に頼れない私
家族やパートナーは、「後ろめたさなく頼っていい」相手であってほしいと思っています。
必要な時には、貸し借りの感情を抜きにして頼り切ってきて欲しいし、頼っていきたい。
夫に対しては、療養中であっても何かを頼むたびに借りを作っている感覚に囚われてしまい、気持ちよく頼ることができません。
逆の立場だったら、そこに「してあげた」の感覚は無いし、家族なのだから、なにも気にせず頼ってくれていいと思えるのですが・・・。
普段だったら、平等じゃないことに後ろめたさを感じるのは家族であっても多少は必要なことだと思います。
そして、予測して先回りで動いてくれることが基本的には無い、かつみなまで説明しなければやってくれないので、ちょっとしんどいけど説明するの面倒だし、自分でやったほうが早い・・・と思ってしまったり。
療養期間中、職場の上司や同僚から、「体調どうですか?」「その熱じゃ辛いだろうから無理せずゆっくり休んでね」「ビタミンCとか摂るといいよ」とか色々と心遣いをいただきました。
近くに住んでいる先輩は家まで差し入れを届けてくれて、フルーツやら栄養ドリンクやら。しかもその晩夫に頼もうと思っていたものばかり。
迷惑をかけているのはこちらなのに、、、優しい世界。
一方で、具体的にお願いした内容以上のアウトプットは基本的に出してこない夫との対比に余計に辛くなった出来事でもありました。職場の方々ですらこんなに心配してくれるのに・・・、そして、こんなときに何が欲しいか考えていろいろ買ってきてくれる。それに対して夫は・・・😔
ちなみに、前夜夫には栄養ドリンクの買い出しを頼んでいたのですが、エナジードリンクを買ってくるという前段付きでした。
(非難すると悪いので笑いに変えようとこれを茶化すと、プライドが邪魔をするらしく落ち込みます。笑って受け流してくれればいいのに。)