友情結婚 専門の結婚相談所は何が違う? Part 2
一般の結婚相談所(※)と、 友情結婚 専門の結婚相談所"カラーズ"。
両者での活動経験から、大きく異なると感じた点について挙げていきます。
※)ここでいう「一般の」とは、「友情結婚ではない」という意味で使っています。
それぞれの相談所への入会経緯は 友情結婚専門の結婚相談所は何が違う? Part.1 で触れています。
よろしければこちらもご参照ください。
お見合いまでの流れもカラーズは比較的特殊かと感じました。
私が大きく違うと感じたのは以下のような点です。
一般の相談所 | 友情結婚 相談所カラーズ | |
お見合い制度 | 会員ページで全会員のプロフィールから気になる人を検索。 担当の仲人さん経由で申込み。 | 基本的にカラーズからの紹介のみ。 私の場合、0~3件/月 プロフィールがメールで届き、会ってみたい場合は申込み。 |
写真公開 | お見合い申込み有無に関わらず、全会員分をネット上で見ることができる。 | カラーズからのお見合い紹介or相手からの申込みを受けた場合のみ、カラーズのオフィスで見ることができる。 |
お見合い料 | 月会費に含む (相談所のシステムによると思います) | 5000円/回 |
お見合い時の飲食代 | 基本的に男性側が払うルール(!) | 基本は個別会計を推奨。 |
お見合いの申込みに対し、お相手が承諾すればお見合いに進みます。
日時や場所の調整は相談所側が行ってくれる点は同様です。
お見合いが終わったらもう一度会いたいかどうかを連絡し、お互いが好印象だった場合は交際に進みます。
カラーズでは基本的に写真が非公開になっており、予約してオフィスに見に行く必要があります。
お見合いに進んだ場合、当日のテーブルで初めて相手の顔を知ることになります。
プロフィールにて身長と体重は男女ともに記載することになっており、おおよその背格好は想像することができます。実際に会ってみてこのイメージが大きく外れることはありませんでしたが、まったくビジュアル情報がない相手と会うのはやはり毎回緊張しました。
私はオフィスへは片道1.5H程度かかる場所に住んでいたこと、せっかくいただいたご縁を写真の印象で無下にしてしまったり、勝手な前印象を持ってお見合いに臨むことは避けたかったことなどの理由から、事前に写真を見に行くことはしませんでした。
お相手が自分の写真を見てからお見合いに来ているのかどうかは、いちいち確認することはしませんでした。
しかし一度だけ、こちらからお見合いを申し込んだお相手から「容姿が好みではない。もっと女性らしい見た目がよいので。」というかなり直接的な理由を述べられて断られたことがありました。
ありのままの自分の外見を受け入れてくれる人と出会えればいい、くらいに思っていたつもりが、その時は割とショックを受けました…。
が、数日後には「女らしくなくて悪かったね!!👿」と開き直っていました。笑
後から聞いた話ですが、成婚を決めた彼も写真を事前に確認したことは一度もなかったそうです。
同じような考え方を持っており安心したことを覚えています。
また、驚くべきは一般の相談所での金銭ルール。
基本的に男性会員にはお相手の飲食費も持つことを推奨しているので、女性側は「一応財布を出し、お礼を述べることは忘れないように」「飲み物だけでなくケーキ等も頼むかどうかは男性側が勧めてくれたら好意に預かってよい」などというアドバイスを受けました。
このご時世、まだそんな古い考え方を「公式に」運用しているとは。。
ホテルラウンジなど、庶民からすると驚きの価格でドリンクが提供されているので、毎回当然のように他人の分まで払わされる男性は大変だな…この時ばかりは女性でよかった、と正直なところは感じておりました。
対してカラーズでは、基本的に個別会計推奨。大抵のラウンジなら個別会計にも快く応じてくれるので、自分の分は自分で払うルール。
このほうが、頼むメニューにも気を使わなくて済むし私としては気が楽でした。
男性側がアイスコーヒーなど最低価格のメニューを注文していると、単価+2~300円になってしまうカフェラテなどは非常に恐縮で頼みづらいので…。
きっと、純粋にアイスコーヒーが飲みたい方が殆どなのだとは思いますが。
そんな中でも、ご好意で2人分支払ってくれる方も数名いらっしゃいました。なんだかんだ言いながらもやはり嬉しいものです😊
今だから言える話ですが、お見合いの感触が良くなく、「この方はお断りさせていただこう・・・」と思っていた方から支払いを申し出ていただいた時は、非常に申し訳ない気持ちになりつつもご馳走になってしまいました。
婚活への心得としてアドバイスされること
カラーズで活動し始めてから改めて気が付いたことなのですが、一般の相談所では、(ストレートの方々からしたら自然なことなのかもしれませんが…)非常に恋愛的なアドバイスを多々されてきました。
当時は、結婚するためには仕方ないのだろう、と渋々従っていたのですが、後から考えるととんでもないなと。
・(特に交際初期のころの)デートはスカートで行くこと。女性らしさを見せることで好感度UP。
・3回目くらいからは手を繋いでみて、違和感がないか相性を見るとよい。
(相談所にいる男性は恋愛慣れていない人も多いので、振る舞いがぎこちなくても大目にみてあげること。←なんという失礼なアドバイス!😅)
・家事などは積極的にやるアピールをしておくと好感を持たれやすい。
・真剣交際に入ったら、身体の相性は必ず確認しておくこと。(!!)泊まりの旅行も一度は必ず行っておくこと。
・仕事や住む場所など、女性が男性側に合わせてついてきてくれる人が選ばれやすい。転職も可能なら選択肢として考えておいたほうがよい。
基本的にすべてにおいて男尊女卑というか女性軽視というか、男性が基本的には引っ張っていくものだ!という考えのもとに物事が進められていました。
未だこのような考え方も根強く残っているし、こういった考えの男性を求めている女性も数多くいることも理解していますが、私には到底理解しきれないものでした。
違和感だらけの中活動していましたが、カラーズに入り、そんな考え方のもとに縛られなくてもよいということがわかり、その点でも入会してよかったと思っています。
カラーズでのアドバイスは簡潔なものですが、概ね以下のようなものです。
・譲れない価値観は最初から共有しあっておくこと。
(そのためにも自己分析をしっかりと)
・なぜ結婚したいのか?恋愛の力に頼れない分、その点をきちんと考え直しておくこと。なんとなく、周りに影響されて、はNG。
・子供が欲しいかどうかも同様。よく考えること。
(カラーズでの出会いの場合は基本的に自然妊娠は無い。何らかの外的手段を用いて妊活することになり費用も忍耐も必要となる)
・仕事、住む場所、お金、家事分担、子供、教育、など価値観のすり合わせは初めから念入りに行うこと。
初回からそういった深い部分に踏み込んで問題ない。
・もともと母数の少ないマイノリティの中での婚活であるから、1回1回のご縁を大切にすること。一度でピンと来なくても、絶対に無理、と思わない限りは2回目に進んでみることも推奨。
とにかく、どんどん価値観のすり合わせを行うこと。恋愛でない分、お互いが「結婚」に対して求めるものが一致しているかを確認すること。
といったようなアドバイスだったように記憶しています。
活動中に悩んだ場合には1回/月の面談を受けることができますが、私は入会面談以降、スタッフの方とお話しすることはありませんでした。
成婚にあたってのフォロー
一般の相談所では、仲人さんのフォローが(よくも悪くも)非常に手厚いです。
次のデートはいつか、どこに行くのかと聞かれ、終わった後は感触はどうだった?引っかかったのはどんなところか?等々…。
お互いの担当仲人さん同士で密に情報交換をしているらしく、相手はこう思っているらしい、などの情報も裏から入ってきます🤐笑
大変有難いことに(?)交際し始めてから、こちらが振られた経験はありませんでした。
しかし、一度交際を始めてしまうと少なからず情もあり、相談所に限らず普通の恋愛はすべて同じかと思いますが、お別れを切り出すのは非常に労力のいることです。
仲人さん経由で交際終了を伝えてもらうことになりますが、理由を述べても「もう一度会ってみたらどうか」とか、「相手はすごく気に入ってくれているらしい」とか、なかなか仲人さんからの引き留めの力も強く大変でした😂
極めつけは3か月ほど真剣交際していた方とのクリスマス直前のやり取り。ちょうど泊まりでの近場旅行を計画していました。
「今度の泊まりで彼はプロポーズを計画している」「覚悟はできているか?」という情報まで。
その時、正直私は覚悟ができておらず、かなり長い時間仲人さんと電話で話をしました。なぜ決められないのか。男性の気持ちは今が一番盛り上がっているところだから、ここで断ると彼の気持ちが切れて終わってしまうかも。などなど。
そんな話に乗せられてあやうく結婚を決めるところでしたが、この件は流れるに至りました。。
意を決してプロポーズしてくれたYさん、本当にごめんなさい🙇♀️
この旅行中に違和感が無ければ…との思いで向かったのですが、やはりだめでした😭
カラーズにおいては、交際期間のフォローは至ってシンプルなものです。
交際開始後、1か月ごとにフォローアップのメールが届きますが、「何かあれば面談もできますので気軽にご連絡くださいね」といった程度のもの。
私たちは3か月以内に成婚退会を決めたため、退会の連絡もメールで。
成婚費振込の案内や、結婚(入籍)に向けての簡単な準備リストが送られてきて、費用を入金したら活動終了です。
カラーズの場合、セクシャルマイノリティという特殊な関係性での結婚生活になることから、卒業生(?)同士のコミュニティ支援があります。
コロナ下で下火になっているようですが、定期的な飲みの場も設けられているようで、悩んだ時には諸先輩方に相談できる場があるというのは大変心強いです。
リアルの場で「 友情結婚 です!」という夫婦と知り合えることなどありえないでしょうから…。
私自身は、お見合いで出会った方以外、セクシャルマイノリティの方と直接お話した経験は一度もありません。
今後機会があれば、こういったリアルの交流の場にも参加してみたいと考えています。