友情結婚専門の結婚相談所は何が違う? Part 1

2023-11-12

セクシャルマイノリティ(アセクシャル)を自認するのが比較的遅かったこと、また結婚願望も比較的強かったこともあり、一般の結婚相談所と友情結婚専門の結婚相談所、双方で婚活をした経験があります。
またありがたいことに(?)どちらでも成婚退会にまで至ることになりましたので、その経験談を書き残しておこうと思います。
とんでもなく高額な成婚退会料を2か所に支払ったわけですが、人生経験だったと信じることにしましょう…

一般の結婚相談所の利用と退会するまで

昔から漠然と、30歳までには結婚して、できれば1人目を授かっていたいな~なんて考えていました。

しかし、20代も後半に差し掛かると、30歳というのはやはり大きな区切りの数字であり、女性の賞味期限とも言われる(この言葉失礼すぎる!!)プレッシャーとしてのしかかってきます。

新しい人に出会って、お付き合いを始めて、結婚できるかどうか見極めて…なんてことをしていたら、あっという間に2,3年経ってしまいそうなことに気がつきました。

さらに、真剣な婚活でもしない限り、相手が近いうちに結婚する気があるのかどうかも定かではありません。

好きってなんだろう…この先好きな人って現れるんだろうか…、というモヤモヤは当時から抱いていましたが、まだアセクシャルをしっかりとは自認しておらず、自分も普通に恋愛して、普通の結婚生活を送れるものと信じていました。

私の恋愛感情についてはこちら
 >>アロマンティック・アセクシャルの私


このタイミングで真剣に婚活を始めることを決め、一般の結婚相談所に入会をしました。

ここでいう「一般の」とは、「友情結婚ではない」という意味で使っています。

婚活市場では、大手企業から、日本仲人協会などに所属している個人の仲人さんが運営しているものまで、様々な相談所が存在しています。

私の所属していた組織名は伏せることにしますが、特殊な条件や特徴(医療従事者専用、高学歴専用、など…)のあるところでは無く、ある程度普遍的なサービスを展開しているところだと思います。

この時、10人程度の方とお見合いをし、仮交際に進んだ方も数名おりました。

最終的に、真剣交際を経てこの人に決めてしまうか…という段階まで進んだ方がいたのですが、どうしても性格的に価値観の合わないところがあり、歩み寄れるようなものでもなかったことからお別れするに至りました。

もちろん、決断するまでにはとても悩みました。ですが、「この人に決めよう!!」ではなく、「決めてしまっていいのだろうか」という後ろ向きな思いが常にありました。

この時点で私の本心は答えを出していたのでしょうが、「ここは引っかかるけどこんないいところもある」「この先自分と結婚してくれる人は誰もいないかもしれない」などと考えてしまい、踏み切るのには勇気のいることでした。

さらに、担当の仲人さんからは「結婚は勢いも大事」「女性は歳を重ねると不利になるのだから若いうちの方がいい相手に出会えている可能性は高い」などと唆されていたことも、ここでゴールインしなければだめかも、という焦りを煽る大きな要因の一つでした。

今思えばとんだアドバイスです。成婚料が入ればビジネスとしては成立ですからね。

短くない期間、真剣交際を続けてくれた相手にお断りを入れるのは非常に申し訳ない気持ちも拭い去れませんでしたが、このとき勇気を持ってお断りして本当によかったと思っています。

一般の結婚相談所で活動して気づいたこと

この時感じたことは、本当にその人が好きで離れたくない!というような気持ちがあれば、そのまま前に進めたのかもしれないということでした。

この世に存在するカップルの中には、好きという気持ちで多少の欠点には目を瞑り、許し合うことができるから先に進めた方々もいるのではないかと。

好きという気持ちだけで結婚を押し進めてしまうことは、後々のことを考えると我慢できなくなるリスクはもちろんあると思います。
ラブラブな時の幸福感は計り知れないのでしょうが…。

その点、人を好きになれない私には、話し合いで解決できない性格的な相違点がある相手と一生一緒に過ごすことはどうしても受け入れられませんでした。

性格ではなく、行動習慣であれば変えられるため、お互いが歩み寄ることで解決は可能だと思います。

冷静に相手の性格を判断して、この人なら一緒にやっていけそうだと思える相手が見つかったなら、きっと長期的に見ても大丈夫だろうと信じています。

そのようなパートナーが実際に存在し、出会うことができればの話になるため、マッチングの難易度はぐんと上がりますが。


すぐそこまで近づいた結婚という夢を一度諦めたとき、自分には結婚なんて向いてない、私を選んでくれる人なんてもう二度と現れないかもしれない、などと考え、落ち込みました。

それでも、妥協して悩ましい気持ちのまま結婚を決め、不満を感じる相手と毎日過ごすことになるくらいなら独り身を選んで良かった!と気持ちを切り替えました。

気持ちを切り替え、再度婚活に挑戦しようと思えるまでには時間も必要でしたが、本当によい経験だったと思っています。

それなりに出費もありましたが…よりよい人生のための勉強代だと思って前向きに捉えるようにしています。

一般の相談所と友情結婚相談所の比較

その後、友情結婚専用の結婚相談所であるカラーズに入会することになりますが、システムや考え方として大きく異なると感じる部分がありました。

カラーズについて、カラーズへの入会経緯はこちら
 >>友情結婚相談所を通したパートナーとの出会い

それぞれの相談所にはどういった違いがあったのか、挙げてみたいと思います。
ジェンダー問題として今思えばかなり驚きのものも💥

ここで比較する一般の相談所は、あくまで私が利用していた1社での経験に基づくものです。
参考程度に捉えていただければと思います。

入会準備

まずはじめは入会相談のための面談を予約します。基本的なシステムや料金の説明のあと、結婚したい理由、相手の希望条件、などなど基本的なことを聞かれました。

人間性も多少は見られているのかなと思いますが、入会拒否される場合があるのかどうかはわかりません。
カラーズの場合、当然ですがセクシャリティについても確認されます。
どんなセクシャリティの方がいるか、友情結婚ならではの注意点なども説明がありました。

正式申込みを行うと、独身証明書や収入証明、必要に応じて学歴証明などの書類準備が必要になります。
もちろんお見合い写真も。

両社とも、提携している写真館やカメラマンがあり、服装コーディネート、メイク付きプランなども用意されていました。
私はこれらのサービスは利用せず、独自に手配しました。

綺麗にしてもらい(特に女性の場合はフォーマルめの私服で)写真を撮る機会などこの先数えるほども無いでしょうから、お金をかけて撮影しておくことにも魅力はあり悩みましたが…値段の高さに負けました😳

どちらの相談所でも言われたことは、相手の容姿を気にする割合は男性のほうが多いと。
これは偏見でもなんでもなく、現実の数字としてそういうことなのだろうなと。🙄
いち女性としては、(恋愛感情のないはずの友情結婚であっても)結局見た目かいと思う複雑な思いを抱きました。。

写真の服装は、両社ともスカートを勧められました。

一般の相談所では、「スカートはマスト。パンツスタイルの女性は写真で却下する輩も多い」。😂
カラーズでは、「できればスカートの方がよい。どうしても抵抗があるならキュロットスタイルやワイドパンツなど女性らしさが出るものがお勧め」。

やはり、スカートに抵抗がある方はそれなりの数いるようです。
私は最近ではそこまでスカートへの抵抗もなくなってきたこともあり、アドバイスに従いスカートで撮影しました。
自分らしさが出るのはパンツだと思うのですが、そんなことは初対面の方から見たら関係ないだろうなと諦めました。

カラーズでは、恋愛対象でなくても女性らしさは求める方が多いのかと尋ねてみました。
やはり、女性らしさ、可愛らしさを求める男性は非常に多いとのことです。

まあ、私だって隣にいる男性はイケメンのほうがもちろん嬉しいわけで・・・。複雑な思いを抱きながらも、自分が持っている服の中では最大限男性受けしそうな服を選びました。


正式登録には、プロフィールに載せる趣味や自己PR文の準備も必要です。

一般の相談所では、「女性なら趣味の欄には必ず料理を入れておいた方がいい」と言われ衝撃。
料理が得意な女性はそれだけで好感度高く有利になると。
そういうものなんですか?男性の方々…。

興味を持ってもらえ話のタネになりそうなものや、スポーツや楽器など共通点のある人が好感をもったり、将来一緒に楽しめそうなものの方が良いと思うのですが・・・。

むしろ、趣味が料理だからという理由で選んだよ!と言われても🙄
その方も料理が好きで、一緒に楽しみたいという場合はもちろん大歓迎です!でも自分が料理できないので、という方だと私の中ではちょっと警戒心が生まれます。

とはいえ、アドバイスを守らないことで異性から見向きもされなかったら本末転倒だと思い、プロの言うことなら…と大人しく従った私でした🙈

基本的にいつも自炊はしているし、時間的余裕があれば料理自体を割と楽しめる方なので嘘ではありません。
ケーキやクッキーを焼くこともあります。

ただ、もっと好きなことは他にあるなあと。



カラーズでの婚活時には本当の自分の趣味3つを書きました。
(当然な気もしつつ)これを書いた方がいい!といった助言もありませんでした。

お相手からお見合い申込みをいただくこともありましたし、結果的に無事成婚できたので料理というワードの必要性は信じておりません。

趣味の欄には、本心から好きだといえることを書きましょう😊 そこに食いついてくれる方が嬉しいですよね!

実際、プロフィールを読んでいると趣味の欄はかなり重要だと感じます。
昔やっていたスポーツを書かれている方がいれば少し嬉しくなりますし、「読書、アニメ、動画鑑賞」などと書かれている方がいれば、インドア系の方なのだろうな、と想像できたりします。(だいたい当たります)


自分をどう見せたいか、想像して欲しいか、によって趣味の欄に書くものはバランスを見て考えるとよいのではないかと思います。(急にアドバイザー風🔮)
私はインドア、アウトドア寄り両方の趣味があったので自動的にバランスが取れました。

長くなってしまったので一旦区切ります🙇‍♀️ 

次回は
・お見合いまでの流れ
・婚活への心得としてアドバイスされること
・成婚にあたってのフォロー         などについて書いていきます。