すれ違い続ける結婚生活。打開策を求めてカウンセリングを受けてきた話。
カウンセリングを受けようと思ったきっかけ
夫の発達障害がわかってから、発達障害や カサンドラ について発信しているブログやSNSなどをひたすらに読み漁っています。
カウンセラーさんの発信も(ある種当然ですが的確でわかりやすいし、何より改善に繋がりそうなものが多いので)よく目にしており、本当に辛くなったら無理せず頼ろうということは前々から頭にありました。
当事者さんで愚痴を発散している方の記事も共感を求めてどうしても読んでしまいますが、何かの改善に繋がるわけではないので…
カウンセリングを受ける決意をするまでにはそれなりに長い期間葛藤もありました。
人のせいにしてはいけないと頭ではわかってはいつつも、「夫の特性」によって私が時間とお金を供さなければならないということに対する抵抗心のようなものがあったのが悲しいかな事実で、
自分が誰かに頼らなければならないほど人生の選択を間違えてしまったことを認めたくないという気持ちもあったような気がします。
それでも、不眠症など、今まで悩んだこともなかった身体的症状が出てきてしまった。
これまで割とすぐに入眠できるタイプだったし、週末は昼まで寝てることもザラ。寝ることが何より幸せでした。寝付けないなんて悩みが自分の身に起こるとは考えたこともなかった。
なのに、寝たいのに眠れない。考え事が頭を巡って明け方まで眠れないことがどれほど苦痛か…
夫はそんな気も知らず毎日ぐっすり寝ている。最近寝れないと言ったら「大変だね。今日は眠れると良いね。」とか平然という。
いやいや誰のせいだと思ってんねん🤯
日中は寝不足で頭痛を抱え、仕事でもイライラするようになってしまった。
疲れているはずなのに布団に入ると何故か頭が冴えて眠れない。
身体が疲れて趣味をやる元気すら出せなくなってしまい、超がつくほどの活動的で少しの時間も無駄にしたくないという自分が、家で動けずボーッとしてしまうとはそれこそ末期だと思い。
また、夫と顔を合わせるのが怖くなってしまっている自分もいました。
部屋の外で物音がするだけで肩がすくんでしまう。
いつ話しかけられるかとビクビクしている。会話をしたらきっとすれ違ってしまう。
返事がテンポよく返ってくることなんて殆どないし、伝えたことを正しく理解してもらえないこともザラ。そうじゃなくて…と説明してあげる(←上から😂)余力もない。
自分が傷つきたくないのももちろんあるけど、
イライラしてしまって夫を傷つけるようなことを言いたくない。
綺麗事のように聞こえるかもしれないけど、人を傷つけるような言動を取る自分を見たくない。
自分の余力がないから夫との会話に付き合う元気もなく(普通だったらわざわざ説明しなくても良いようなことまで死ぬほど丁寧に説明しないと伝わらないのでめちゃくちゃ疲れるし時間がかかる)、
自分が常々夫を非難(?)していたこと(会話を早く終わらせようとする、冷たい態度で接してしまうなど)をしてしまう矛盾に自己嫌悪。
自分が悪いと自分を追い詰めてしまっていて、このままでは壊れる。自分で自分を壊してしまうと思い、カウンセリングを受けてみることを決意しました。
罪悪感に耐えかねて、最近機嫌悪くてごめんねと言ったことがありましたが、見事に気にしていない夫。
「たしかにいつもと違うな、元気ないかなとは思ったけど。」
つくづく幸せな人です。私ひとりがただ勝手に悩んで勝手に壊れかけてる不毛な思考回路
カウンセリングで伝えてもらったこと
私がお願いしたのは、カサンドラ専門でカウンセリングを受けているカウンセラーさん。
ご自身もカサンドラからの緩解を果たしたという方で、絶対にわかってくれるはずだと思い。
とにもかくにも私は強い共感が欲しかった。
準備する気力もなかったし、見事に何の整理もせず、どう説明しようかなど何も考えずに臨みました。
その辺はさすがにプロが引き出してくれるだろうと思っていたけど、なんだかんだで喋り始めたら自然と言いたいことは止めどなく出てきました😂
強く共感してくれ、発達障害の話題について、こんなにも安心して話をすることができるのだと…🍀
いまの私に必要なこと
カウンセリングの中で、私に必要なことは、次のようなことだと言ってもらいました。
・疲弊した心の回復
・理解者を見つけること
・パートナーとの問題は向き合わなくても良い
・全て整ってから、話し合いに挑戦してみる
自分を責めなくて良い、向き合い続けなくてもいい。
“夫の発達障害やその他特殊な価値観によって私の人生、辛い気持ちに包まれるばかりになった。全部夫のせいだ。"
そう思いたい自分と、
“夫を選んだのは紛れもなく自分だし、病気や事故が起こる可能性はいつだってある。夫だってわざとやっているわけじゃないのだし、私にできることには(コミュニケーションをやりやすくするルールづくりとか…)向き合わなければ。幸せな形を作るためにある種妥協やサポートするのも自分の責任なのに"
と思う自分の板挟みでもがき苦しんでいました。(います)
自分を守ることを優先しても良いのだと第三者から言ってもらえたことで、自分を許してあげることができるような気がしました。
夫(ASDの人)は、相手がどんな感情であろうと、介入しようとしまいと勝手に自分の人生で完結させているし、受け取った恩を返そうなどという意識はない。(そもそも恩を受けていることに気づいてない)
自分の人生の主導権を相手に握られないこと。
自分は傷つけられているのに、相手は無傷だなんてことは許さなくてもいいのだ。
自分を最優先に考えても良い
まずは自分のHPを回復させることが最優先❤️🩹
その後で、夫との話し合いに挑戦してみれば良いって🥺
もちろん、言われてすぐできるくらいならこんなに悩んだりしないけど。
誰かに休んでもいいんだよって言ってもらえること。十分すぎるくらい頑張ってると言ってもらえること。
どんなに頑張っても、夫がそれを認めてくれることは絶対にない。
何故なら…夫は私に頑張ってほしいなんて1mmも思っていなくて。私が勝手に頑張ってるだけで、俺に辛いと言われても知らんがな状態なんですね。たぶん。
そして、自分の好きなことを思いっきり楽しむこと。
1ヶ月に1回は旅行に出かけたりして、夫と離れてHPを貯める時間を取った方がいい。
月イチってめっちゃ多くない?そんなに遊んでいいの!?って思ったけど、話を聞いてくれたカウンセラーさんは今でもそれをやってるみたい。そのくらい、対発達障害に向き合うとはエネルギーのいることなんですね…😢
首や肩など、身体もガチガチになりがちなので、しっかり労ってあげてと言ってもらいました。
相手のHPを削り取って幸せ状態となり満足している夫。
こちらはHPを奪われて瀕死の状態なのに、それでもなお夫のHPを出来るだけ減らさないようにする方法を必死に考え、うまくいかないと夫だけでなく自分のHPを余計に削り取る。
そんな不公平なことが許されていいんですか…
と思ってしまうのは完全に被害者的思考回路と自覚しています。
夫も悪気があってやっているわけじゃない。不公平な事象にしているのは自分の考え方の問題か。
対ASDのコミュニケーション術
もちろん、自分が回復したら次は夫と向き合わねばなりません。
ASDさんとのコミュニケーションの方法として、具体的にアドバイスされたのは以下。
・話したい内容(議題)はできるだけ事前に伝えておく。
・1度に話す内容は多くても3つ。できれば2つまで。
・時間は30分以内。それ以上になる場合は休憩を挟む。
・休憩ではカサンドラ側が時間制約を受ける(相手に時間を奪われる。時間効率が悪い)し、ASD側も回復しきれるか怪しいので持ち越すことがおすすめ。
・カサンドラ側に次回まで持ち越す余裕が無く、すぐに伝えたい場合は文章にして視覚的に伝える。
・言語だけでは正しく伝わり辛いので、図や文字など、普段から視覚情報を交えてコミュニケーションを図るとよい。
・まずは最初に優しい言葉(いつもありがとう/○○のことが好きだから伝えたい、etc)を置く。要望や改善点などを受け入れてくれやすい。
友情結婚の場合好きだから、は無理なのですけれど、、そういう類のアドバイスは避けられないのでそこはスルー。一般的に一番効きそうなところが使えないけど仕方ない😂
制約を受けるのがこちらばかりなのは納得いかない部分もあるけど、自分を守るためにも改善に向けた努力にはやはり向き合わなければならないのでしょう…。
カウンセリングを受けてみて
もう本当に心から早く踏み出せばよかったと思った。わかってはいたけど。
自分を否定せず、受け入れてくれる言葉がどれだけ大切なことか、いかに自分が求めていたものだったかということを痛感しました。
カサンドラ症候群の要因として一番辛いのは「孤独」。
結婚して2人になったのに、独りのときよりも何故か孤独。
誰もわかってくれない気持ちをわかってくれる人がいるというのは、何よりの安心感に繋がります。
本来、その役目を果たすのがパートナーであってほしかった。(あくまで私の場合です)
友情結婚の場合、パートナーにはそこを求めない方も多いかもしれませんね。
一度で全てが解決することはおそらくないけれども、話をするだけでも心の休息になるし、その時間を自分にあげても良いと思います🍀
普通の(=ストレスのない)会話ができる喜び
そして、テンポよく会話が出来ること、伝えたいことがズレることなくスムーズに伝わることがこんなにも安心できることなのだと。
夫との会話にイライラしてしまうのは自分のせいじゃないと思えて救われました。
夫以外の人間と話すことは本当に重要。
これでフルリモートワークや専業主婦だったら、それこそ発狂して死んでしまいそう。
夫の特性に関係なく私に専業主婦は絶対に向いていない(外の世界との繋がりが不可欠)とは思っていましたが、この状況では私の就業維持は絶対条件です。
仕事つらいこともいっぱいあるけど夫と会話するよりは…👻
理解者を見つけること
カウンセリングで言われたこと。
・理解者は選び方が本当に大切。
・自分を絶対に否定しない、わかってくれる人を選ぼう。
・傷ついた心は、「他者からの共感と優しさ」で回復していく🍀❤️🩹
これは、セクシャルマイノリティ(に関わらずすべてのマイノリティ)の方々にも当てはまることではないでしょうか。
一人で抱えこんでいる不安や悩みをわかって欲しくて、周りの人に伝える。
だけど結局理解してもらえなくて、「あなたがおかしい」とか、「そんなはずはない」とか言われる。
わかってくれるはず、と信じていた相手からそう言われるほど、自分の心は切り裂かれてしまうと思います。
理解者は案外、まっさらな他人の方がいい。
できることなら、同じような境遇の人だとなおよし。
そういった意味で、SNSはとても理にかなった理解者作りの場なのだろうし、うまく回っているからこそコミュニティも大きくなってきているのかなと思います。
傷の舐め合い(愚痴の言い合い)が良いとは言わないし、それ自体がなにかを解決してくれるわけでもない。
読んでいて気持ちのよいものでもないと思う。
それでも、解決に向けた活動を起こすための気力を蓄える場所というのも必要なんだと思います。
カウンセリングのその後
耐えかねて病院で睡眠薬を処方してもらい、眠れるようになったことで身体的疲労には少しの余裕が生まれました。
眠れない→身体の疲れが取れない→疲労が酷いし眠れるはず→やっぱり眠れない→超ストレス!!⚡
カウンセリングを受けた直後、ちょうど仕事も忙しくなり、夫と顔を合わせる時間も最小限で済みました。
回復するまではできる限り放っておいて、といって理解してくれる夫にもきちんと感謝しなければなりません。
そのせいか、次に迎えた週末は心なしか回復してきたよう気がして、無視し続けてるのも悪いし…と思い話しかけてみたところ、またもやられました・・・🗡 (詳細は余力があれば書くかも。)
学んだことを生かせない私。
完全に心に余裕ができるまで夫に向き合っちゃいけないのに💔
とにかく焦らない。
ゆっくり自分のメンタルを整えること。自分のことを第一に考えてあげること。🍀🍀🍀
夫のことは考えないのだ!!
<私>
今は自分のことしか考えないようにしたい。
夫のことはできる限り頭から追い出したいのに、夫とのことが頭から離れない。
<夫>
基本的にいつも自分のことしか考えていない。
私のことは考えようという気力を投じなければ頭に浮かばない。
足して2で割れればどんなにバランスがよくなるかと思わざるを得ない。
それで上手く行くかというとまた別の話ですけれども🕊️
まずは自分を守るために受けたカウンセリングでしたが、ゆくゆくは、「2人の」結婚生活がどうすれば上手く回るか、にフォーカスしたカウンセリング(などの外部機関)も積極的に頼っていきたいと思っています。