双極性障害の治療メモ

2022-09-18

こちらの記事"友情結婚 の難しさに追い打ちをかける新たな壁。夫の精神疾患が発覚。" に書いたとおり、入籍して間もなく、夫が 双極性障害 と診断されました。

治療経過と生活の変化について、備忘録を兼ねて書いておきたいと思います。

と、ある程度のメモを残した状態だったのですがこの後も様々な問題が家庭内で発生して余裕が無く、気づけば時間が経ってしまいました。

(病名診断5月頭→メモ記録5~6月→現在8月末)

ある程度経過が安定してきたので、一旦記事にしておきます。

結婚生活が上手くいかないのは病気のせい?価値観のせい?

詳しくは、大きく反響をいただけたこちらの記事 に書いたのですが、我々の理想とする家庭像には大きな乖離が(TT)

しかし、私がコミュニケーションを大事にしたい、関係性の構築には絶対必要だと常々言い続けていたこともあり、「会話の時間はお互いを理解するためには確かに必要だと思うので増やしていきたい」と言ってくれるように。

ただ一方で、現実には何の変化もなく、口先だけなのかと感じる日々でした。

通院開始2週間の経過

薬を飲み始めてから約2週間。

傍から見ても目に見えて感情の波が無くなり、平日の夜でも普通に話ができる時間が増えました。

平日仕事が終わった後はあからさまに「あまり話しかけないでほしい」のオーラを感じることが多く、疲れきったような顔で殆ど無表情。

話しかけても受け流し程度の返事しか返ってこず、こちらとしても余計に嫌な気持ちになるため殆ど話しかけないようにしていました。

しかし薬を飲み始めてすぐ、遅くまで残業してもある程度余裕のある表情で「お疲れ様」と声をかけてくれることが増え、何か話しかけても嫌な顔せず対応してくれるようになりました。

その日あったことの報告など、日々のなんでもない会話から2~30分会話が続くこともしばしば。

この変化は私にとってはとても嬉しいことで、この調子ならコミュニケーションの少なさも解消して、これまで悩んできたことも上手くいき始めるかも…!と思えるようになっていました。

経過良好にみえた3週間目の衝撃

しかし、2週間後の次の通院で薬の量を減らすことに。

しばらく調子がよかったことを報告したからなのだと思います。

双極性障害は躁鬱の波が繰り返される病気。

初めは躁を抑える薬と、鬱を改善する薬の2種を組み合わせて処方されていたそうです。

躁を抑えれば鬱にならない可能性も高いらしく、鬱を改善する薬はやめることになりました。

もちろん、薬無しで普通に生活できるようになる(症状が出ないようになる)ことが最終目標なので、できることなら極力減らしていく調整をかけることは理解できます。


しかし、残念ながらその翌日からまたしてもあからさまな変化が訪れました。。

薬を減らした翌日から、3日連続であからさまにテンションが低い。

2日目に昼食を一緒に食べたのですが、何を言っても終始上の空。

何を言っても「うーん」といった返事で、こちらの話を何も聞いていないように感じて私もイライラ。

聞いてないみたいだからもう喋るのやめるわ!(怒)と吐き捨ててしまいました・・・。

薬を減らしたことで元に戻ってしまったんだろうな、ということも頭ではわかっていたのですが、あまりの虚しさにタカに当たってしまいました。。

振り出しに戻っての再受診。

メンタルの低空飛行には自分でも自覚があったのか、急遽予約を取り付けて再受診。

すぐに元の量に戻してしばらく様子を見ることになりました。

戻した翌日から、明らかに表情が違う。間違いなく薬によってコントロールされている、と良くも悪くも確信する数日間となりました。


驚くべきことに、自分ではテンションが低い自覚はなかったそう。

表情、オーラ、声のトーンなどが全然違うので一言二言会話すれば、傍から見てもすぐにわかります。なんなら表情が無いので一目見ればなんとなくわかるほど。

それなのに、自分では全くその変化に気が付いていないなんて・・・。見た目で明らかに感じの悪い雰囲気を与えるので、これまでにも無自覚に他者に対して悪印象を与えてきたことも多いのではないか、と思います(TT)

自覚としては、調子が悪いときは思考力が低下する、とのこと。

仕事にも支障を感じたらしく、これが理由で自ら病院へ。

思い返せばこれまでにもこのような空返事しかしてくれないことは何度もあって、私からすると話したくないのではないか、理由もなく不機嫌なように感じられてイライラしていました。

何か言っても答えが返ってこないのでキャッチボールにならず、さらにイライラ加速。

そのことについて直接指摘したこともあるのですが、本人からしたらそうなっていることにも気づいていなかったようなので、なんのことだが状況すら理解できていなかったのかもしれません。

(思考力も落ちている時で、もしかしたら何を言われてるのかも頭には残っていなかったかも?)

そして同時に、会話を自然に楽しめていたここ数週間を思い返して、ほんの少し前まではほぼ毎日こんな冷たい空気に耐えてたのか・・・自分頑張ってたなあ、なんて思ってしまったり。

でも今まで普通に仕事してたはずだよね、とチクリ。

「思考力が落ちるときはあったがなんとか頑張っていた。全く考えられなくなる時もたまにあったが、その時は何かそれらしいことをしていたんだと思う」と。

マイナス状態のときはその時自分がどうしていたのかも記憶に残らないほどなのだろうか?

割とバリバリ仕事するタイプの私からすると、それはどうなのと思ってしまうのだが。。

そんな夫でもマイペースに働けている職場に出会えて、(おそらくは)受け入れてくれている人間関係にも恵まれて、本当に幸運。

無自覚に迷惑をかけてきたこともきっとあるだろうに、ありがたいなあと感じてしまうのでした。

そんな夫の「妻」として見られるのは嫌だと感じてしまう私。

つくづく、自分も決して完璧なわけではないのに冷徹すぎるのかと、自分を責めてしまう日々も・・・


こんなとき、恋愛結婚だったら。

夫のこんなところが好きだし、夫も私のことを大事にしてくれる。そんな夫と支えあって生きていきたいから頑張ろう。

そう思えるのが自然なのだろうか。。