うつ病のこと。知っているようで、この苦しさを全く理解していなかった。
年始の休み明けに上司に報告を行い、復職面談の依頼をしたつもりでいた。
人事と上司の都合が悪いのだろうかと待ち続けることそろそろ2週間。
産業医からメールが来て、意見書を入手できるのはいつですか?と。
見た瞬間、血の気が引いた、とその直後、体が火照って仕方なかった。
面談調整を待っていたのはこちらだとばかり思っていたのに、お互いに連絡を待っていた状態だったのか。。
前に復帰の書面を確認したとき、「上司に面談の依頼をするように」と読み取っていた。
もう一度、書面を熟読。衝撃の事実に気づく・・・。
1行目には、「上司に復帰の意志を連絡して面談日程の調整を行うこと」。
その数行先に、「本人から関係者に復帰の準備ができている旨を伝えること」とある。
そういうことか…。連絡を漏らしていたのはこちらだったのだ。
しかし、文章は何度読み直しても分かりづらいし、上司にもメールで「面談調整お願いします」と連絡を入れていたのだから、何か言ってくれてもよかったはず・・・。
自分の確認ミス&連絡漏れで、この2週間無駄な待ちぼうけを食っていたかと思うと悔しさと悲しさがあふれて仕方ない。
やはり悪いのは誤解して思い込んでいた自分なのだ。
こうして誤読してしまったことで、周りからの信用を落としてしまったりするのではないだろうか。
自分でも、ネガティブに拡大解釈しすぎていることはわかっているものの、自信を失う方向に落ち込んでしまっているのがわかる。ちょっとしたことで、どうしても不安定になる。
そんな自分に気づくと、こんなに繊細に感じてしまって、復帰してから大丈夫だろうかとまた不安になる。
もっと辛いことっていろいろあるだろうに…。
簡単に落ち込んでしまったり涙ぐんでしまったり。
そんなことじゃ復帰しても耐えられない。
独りでは辛くて、先輩Mさんに泣きつく。
確かに文面がわかりづらいと言ってくれてちょっとだけ救われた気持ちになる。
だけど。
「そんなことで気にすることない、不安定になってないで平常心でいないと復帰後やってられないよ」と言われてしまい涙。
正論なのであるが、かけてもらいたかった言葉は、「たしかにわかりづらいね」、とか、「上司も教えてくれればいいのにね」とかだったのだと思う。
かけてもらいたい言葉を期待して人に頼って、違う方向で諭されたらショックを受けて不安定になってしまう。
こんなことをしている場合じゃ、本当に復帰後が不安で仕方ない。
何か言われたときに、平常心でいなくてはならない。
今まではある程度人前では感情を殺すことができていたけど、これからはどうだろう。
ここ最近、そうやって人から突かれたりすることが無くなっていたから、自分がどういう風に反応することになるのか想像がつかない。
きっと、前の自分よりは繊細になってしまっているのだろう。
だけど、そんな調子では人の上に立つことなんてできないし、出世することもできないだろう。
そう思うと、本当に性格まで変わってしまったなと思う。
この病気、当事者になるまでは本当に何も知らなかったのだ。
知っているようでこの苦しさを全く理解していなかった。
戻った後に待っている皆もそうなのだ。果たして、そういうまわりの目に打ち勝つことはできるだろうか…。
Mさんに言われたこと。
無意識に、復帰後の生活、上司、同僚、周りの環境に期待しているところがあるのではないか。
考えたことも無かったが、確かにそうなのかもしれない。
今、休職している状態が辛すぎて、復帰後、普通に働いている状態に希望を抱きすぎているところがあるかもしれない。
今とても辛いけど、復帰したらこんな辛い気持ちは味わわなくてよくなるのではないか、と。
だけど、たしかにそれは希望的観測に過ぎなくて。
実際に復帰したら、辛いことはたくさんあるだろう。
今は辛いことなんて本当に数えるほどしか無いし、ストレスがかかることもない。
復帰した後のストレスに対して自分がどの程度の耐性を持っているか、本当にわからない。
それを考えて初めて、リワークの有用性を見出すことができた。
リワークに参加すれば、自分のことを批判する人、意見する人も出てくるだろう。
そういう意見に対しての抵抗をつけていく、慣れておくという意味では、意義があるのかもしれない。
今更考えても遅いことだが。
結局、このマイナス感情は夜まで引きずってしまい。久しぶりの涙。そして、感情に囚われることでのぐるぐる思考で時間を費やしてしまう。
周りから見たら、そんなの気にすることないっていうレベルのことでくよくよ悩んで、めんどくさいと思われるだろうな。とか。
意味もなくネガティブな人って、人のこともネガティブにする。
もしかしたら、Mさんも私のネガティブさに対してイライラさせてしまったかな、とか考えるとどんどん悲しくなる。
自分でも、ちょっとしたことで必要以上にマイナス思考になっていることを自覚しているし、拡大解釈してしまっている面があることも自分でわかっている。
なのに、その考え方を取り払うことができない。
だからこそ、そんな悩みを打ち明けられたところで「なんだそんなこと?」と思われるだろうこともわかってしまい、悲しい。
ネガティブ思考を制御できずにいる。こんなことでは、復帰後のメンタル安定に不安があるのは当たり前。
Mさんに、「平常心を保つのが大事。そうやって落ちると復帰しても差し障りがあると思う」と言われ。。
全くのごもっとも。だからこそ、刺さる。辛い。涙が止まらない。
ここ最近、比較的安定していたのに。また落ち込んでしまったという事実に、さらに落ち込んでしまう負のループ。
復帰への意欲は高かったはずなのに、一気に不安に変わってしまった。。