アスペルガー 夫。自称、共感性が高い!?
夫タカが自閉スペクトラム症(ASD):いわゆる アスペルガー 症候群と診断されたわけですが。。
ASDの特徴として以下のようなものがあります。
・こだわりが強い
・空気を読みにくい
・相手の気持ちがわかりにくい
・感覚過敏
そして、この「気持ちが伝わらない」という点において、私は離婚の選択肢も常に頭に置きながら、タカとの生活をどうしていくか日々悩まされています。
なぜなら私にとって、どんなときでも心理的絆の強い相手がそばにいてくれることの安心感を求めて結婚することを選んだ、という側面もあったからです。
自称「共感性は高い」という夫
しかし夫は以前、「自分は共感性は高いほうだと思っている」と述べていたことがありました。
それは、繊細さん:HSPかもしれないという告白。
以前の記事でも少しだけ触れましたが、入籍する少し前でしょうか。一緒にいられる時間が極端に短く、その問題意識について話し合っていた時のことです。(結局、一緒にいられる時間が短いのは双極性障害という病気によるものだったと後から判明)
→関連記事 “夫のアスペルガー(ASD)疑惑、そして診断。"
本人から、自分はHSP(繊細さん)かもしれない、という告白を受けました。
HSPとは?
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)。
近年SNSなどでも話題となっておりますが、「視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人」のことです。
特徴として、
・物事を深く考える
・過剰に刺激を受け取る
・共感力が高い
・鋭い感覚をもつ
情報を深く受け止めることができ、感受性や共感力が高い代わりに、刺激を過剰に受け取ってしまい疲れやすいといった傾向があるということです。
タカはHSPなのかという疑問
たしかに、以下のような性質はHSPの特徴に一致している部分があり、当てはまる特徴が多いのも事実でした。
・一人になれる空間が落ち着く
・相手のペースに合わせて疲れることが多い
・人ごみにいると心身共に消耗する
・素直な感情を出すのが苦手
しかし、
・小さな変化にもすぐ気が付く
・集団の空気を読んで合わせるような行動をする
・ちょっとしたしぐさや表情から相手のしてほしいことがわかる
といったような点はどう贔屓目に見ても当てはまっておらず、むしろ人の感情には鈍感で、「タカが繊細さんなら私は超のつくHHHHHSPだわ!」と思っておりました。笑
一緒に過ごす時間が増える中で、自己申告への疑問が増していったのも事実。
確かにHSPなのだろう、とは納得できずにおりました。
自己申告を後押しするストレングスファインダー診断
続いては、夫婦でストレングスファインダー診断を受けたときの話です。
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーとは、自分の強みを34の資質のランキングとして明確にすることができる、才能診断テストのようなものです。
テストの内容についての詳細は、詳しく紹介しているブログや記事などがあるためここでは割愛させていただきます。
お互いの強みを知り、受け入れることで何らかの改善につなげることはできないかと思い2人でやってみました。
実際には、私は数年前に診断済みであり、面白いことが分かっていたこと。(こういった診断系大好きです)
またタカが自分の長所がわからず自信を持てずにいた、かつ、私もタカの悪いところばかりが見えてしまい、何を尊敬して今後過ごしていけばよいのか見失ってしまっていたので、こういった媒体を使い、お互いの良さを再認識することにつながればと思っていました。
ご興味のある方は公式サイトからクリフトストレングスの上位資質 TOP5 (2340円)を選択して診断テストを受けてみてください。
2人がもつ上位資質は・・・
結果、妻:あやの上位資質TOP5はこちら↓
1.最上志向
2.学習欲
3.共感性
4.達成欲
5.規律性
夫:タカの上位資質TOP5はこちら↓
1.慎重さ
2.共感性
3.原点思考(過去について考えることで現在を理解する)
4.回復志向(問題を解決するのが好き。)
5.信念(強い価値観がありこだわりが強い)
※なんのことやらわかりづらい資質についてのみ簡単な補足を入れました。
なんと、私より共感性の順位は高いではないか!これは正直驚きの結果でした。
他はまあ想定通り。私と違って超保守的な資質ばかりでつまらないなあ・・・と思ってしまったところも正直ありましたが、真逆の私にはこれくらいがちょうどいいと思って自分の本能がが選んでしまったのかもしれないと言い聞かせる。
しかしこのテスト、世界的にもかなり有名であるし、自分の結果を見てもまさにその通り。結果は信頼できるものと思っています。
タカの共感性が高いという結果を受け、自分が感じている感覚とは違うけれども、そういう面もあるのかもしれない、と少し安心してしまったところはありました。
(実際、あまりここで私が改めてタカを尊敬したいと思える資質は出てこなかったのでありました😂爆)
ちなみに、資質は全部で34種類に分類され、全ての資質の順位まで出すことも可能です。
私は34資質全てを開放済みです。
ただ、結構いいお値段なのです。。
今回は、タカがそこまでしなくていいといったのでTOP5のみ見せ合いましたが、ご興味ある方は公式サイトからクリフトンストレングス34(5850円)を選択して受けてみてください。
本当にタカの共感性は高いのか?
では、共感性が高いという感覚、診断はどこからきたのか。
話をしていく中でわかってきたことは、タカの意思として「相手の気持ちを考えたい」「相手を傷つけないようにしたい」「誤解されないように伝えたい」という思いは持っているんだということ。
相手を想おうとする気持ちや努力は強く持ってくれている(持とうとしてくれている)のかもしれないと思える場面は増えてます。
ただ一方で、その気持ちに反して現実にはできていないことが多い。したくても上手くできてない…ということなんじゃないかと。
傷つけられ、涙ながらの毎日でしたが、悪気があって私に対して冷たい言葉を投げかけてきているわけではない、ということが話し合っていく中で少しづつ見えてきました。
そしてその後数か月が経ったのちに、タカがASDの診断を受けるに至りました。
隠されていた、 アスペルガー による共感性の無さ
ストレングスファインダーは自分の思考や行動パターンを自己申告で回答していくタイプのテストです。自己評価が間違ってしまっては、このテストでは上手く診断できないということだったのですね・・・。
当人は相手の気持ちをとても気にかける優しい性格で、だからこそ言葉選びに時間がかかり、コミュニケーションに時間がかかったり、言葉数が少なくなってしまうのかもしれません。
本人にとってはとても酷なことで、できていたと思っていたことが全くできていなかった。さらには、自分が人並み以上に気遣っていると自負していたところが全くもってできていなかったということが分かってしまった。
受け入れるのも辛いだろうし、今後も理想と現実のギャップに悩むことにもなると思う。🥺
また、私としても、タカが「やりたくてもできない」ことに対して非難してしまいがちな自分が悪いのだろうか・・・と責めてしまいがちです。
ASDという特性を受け入れなければならない、ということは頭では理解しようとしているのですが、やはり気持ちを理解してもらえないというのは耐え難く、このまま婚姻継続すれば出産、子育て、と進む中で、心の結びつきが無い相手と一緒にやっていけるのか。
全く自信がもてずにいます。
ではなぜ、ASDの夫と結婚してしまったのか。入籍するまでASDだと気が付かなかったのか?
この辺は、また別の記事で触れることができればと思っています・・・