友情結婚 の難しさに追い打ちをかける新たな壁。夫の精神疾患が発覚。

友情結婚 としての入籍後も数々の悩みは尽きず、理想の結婚生活には程遠い毎日。
そんな矢先、夫が精神疾患持ちだったということが発覚。またも新たな困難が生じることに。。

入籍後直面していた 友情結婚 の難しさ

友情結婚であるというだけで、一般的な恋愛結婚と比べたら困難の多い、難しいものだと思います。

相手に対する恋愛感情が無いため、一緒にいるだけで幸せを感じられるということはない。
理想の結婚生活像、結婚に対する価値観は十人(組)十色。
良好な夫婦関係の構築に、いわゆる一般的な「こうしたほうがいい」という指南的なものに従えばよいというものでもない。
相手の嫌な面を見ても、「好きだから許せる」という感情が起きない。
→アセクシャルの私には、嫌な面をも帳消しにできるほどの恋愛感情というものがわからないので感じてみたい思いはありつつ・・・😢

もちろん恋愛結婚においても、価値観が完全に一致することなどないはずです。
小さな価値観の相違は話し合いで解決していけばいいものですが、私たちの場合には、(私:あやにとっては)人生そのものに関わるほど重大な、コミュニケーションの取り方における価値観の相違に直面してしまいました。


入籍後に発覚してしまった価値観の相違については、こちらの記事 を参照いただければと思います。


結婚生活を揺るがすような重大な価値観の相違は、成婚前の話し合いにおいてすり合わせをしておくべきものでしたが、私たちの場合にはすり抜けてしまい、悩みが増える結果となってしまいました。
これが私にとってそれほど重大な価値観だとは、夫タカはもしかしたら認識していないのかもしれませんが😢

発覚の経緯は。心療内科受診の勧め

普段のちょっとしたコミュニケーションにも苦労し悩む毎日。
これまでの人生の中で、なんでもない会話にこんなにも苦労した経験は無いと思うほどでした。取引先など、初対面の方との会話の方が圧倒的に簡単なのではとまで感じていました。


コミュニケーションを阻害する要因として、タカの以下のような要素・性質によるものではと考えていました。

・価値観の相違(そもそもタカが会話したいと思っていない)
・恋愛感情が無いこと
・個人的性格(話すのが苦手。自分のことをあまり話したがらない)
・人付き合い(友人)が少ない
・あまり周りに興味を持つタイプではない
・理解力、言語能力の差?(アスペルガーなどの特性持ち?)

付き合いが長くなるにつれてわかってき(てしまっ)た人付き合いの苦手な性格や、未だにタカのことをそこまで深く理解できていないこと(交際初期は努力でまかなっていた可能性)もあり、どれか一つなのか、それとも複合要因なのか、探り探りの状態が続きました。

本人から過去にHSP(繊細さん)かもしれないとの申告があったこともあり、何かしらの特性的なものにより苦労しているのかもしれないと色々調べたりもしていました。
しかし、日々の生活を見ている中で、どうにも極端ではないか(自分や友人などと比べて日常生活に苦労している)と思われる傾向があるように感じて疑わなくなってきたのです。

非常にナイーブな内容ではありますが、本人に心療内科の受診を進言することにしました。
精神科や心療内科を勧めるのは、伝え方によっては深く傷つけてしまうことになりかねないと思い、長らく勇気を持てずにいたのですが・・・付き合っていく私の我慢にも限界が来ており、伝える運びとなりました。

指摘に至ったタカの性質

私が気がかりだった性質としては、概ね以下のようなものです。

・体調、メンタルが安定しない。
・良い方にも悪い方にも、気分の波がかなり激しい。1日の中でも急に変化する。
 →はたからみるとその波についていけない
・その波に自分でも気づいていないことがある。
・不調(変動)の理由を本人もわかってないことが多い。
・調子が良い時と悪い時で、理解力や発話量、表情、声のトーンなどが別人のように変わる。
・(体力の問題ではなく)無気力状態で何も思考や活動ができなくなることがよくある。
・上記により、趣味など自分の好きなことや楽しいことであっても、一度に活動できる時間が限られる。
 →デートや食事など出かけていても、2Hくらいでバッテリー切れに。
・決まったルーティーンから外れること(状況判断?)を嫌がる。


進言する前、「バッテリー」という単語は私たち2人の間では頻出するワードでした。

一緒に遊びに出掛けていても、とにかくすぐにバッテリーが切れる。不機嫌というか無表情、何か言ってもうわのそらの返事ばかりで、私の方にも負の感情が伝染してイライラ、楽しく1日を終えられた試しは殆どありませんでした。

本人としては、昔からそういうものだと思って生きてきたとのことで、確かに辛いときはあるけれども、苦しんでいるのが自分だけとはあまり考えていなかったようです。
原因は分かったほうがよいだろうし、薬など何らかの方法で少しでも改善するなら頼れるものには頼ったほうがいいと勧めたら、割とすんなり受け入れてくれました。

その点は、ネガティブな指摘に逆上したりせず素直に受け入れ、関係性改善に向けて前向きに捉えてくれて本当に安心しました💚
心療内科という繊細な場所だからこそ、下手な医者に当たってないがしろにされたら逆効果なので、しっかり調べていったほうがよいと助言。その数週間後には初診予約を取り付けてくれました。

気になる診断結果は

数回の通院で様子を見た後、伝えられた結果は、「双極性障害Ⅱ型」。
躁状態と鬱状態を交互に繰り返す病気ということでした。

https://twitter.com/marriagelife_/status/1522249282161901568?s=20&t=Xj6kyNVF4c5x43OBdu-lGw

この躁鬱の波の大きさも、その時々によって変化するようです。
本人曰く、入籍の前月あたりから体調が悪化してきた(落ち込みが酷くなってきた)自覚があったとのこと。

こんなに大きなハードルにも気づかず数か月の交際をしていたのかと思うと、自分の判断能力の低さに失望しますが…。
交際期間中は会うたびにたわいのない会話をもっと楽しめていたはずだし、終日使ってのお出かけデートもしたりしていたはず・・・🙄
どうやら婚活中は結婚に対する前向きな気持ちも相まって、かなりメンタルの調子は良かったのだと。💔


結婚した以上、楽しいことも辛いことも助け合って乗り越えていかなければならない。片方が鬱病になったり、事故にあって動けなくなったりする可能性も十分にあり得る。
夫に何かあった場合でも、逃げることはせず支えて生きていこうという心づもりはもって入籍を決めたつもりです。

それでも、精神疾患という十分に大きな壁が訪れるには、正直早すぎるタイミングだなあと感じてしまいました😭


その一方で、これまで短い期間ながらも夫と付き合うことに苦労してきた日々。
なぜこんなにも上手くいかないのかとさんざん悩み続けていたこと。
その全てとは言わないまでも、少しはこの疾患によるものだったはずと思えたことで、心理的に救われた自分もいました。。

今後について

タカ本人はこの診断をきちんと受け止め、向きあう努力をしてくれています。
今はいくつかの薬を試している最中。
薬を始めてから、傍から見ても明らかに気分の落ち込みが少なくなりました。

私は一家族として、その特性をきちんと理解し、上手く付き合っていけるようになれればと思っています。

ただでさえ難しい友情結婚に加えての大きな壁。
普段の生活で直面する我慢できない一幕など、こちらやTwitterに吐き出してしまうこともあると思いますが、今後とも温かく見守り、そして応援いただければとても嬉しいです。


おまけ)
診断直後のタカとのLINEの一コマ。

タ「お互いに楽になったと思います。なんか病気についても(※)後出しになってしまって申し訳ないです。本当は婚活始める前に向き合うべきだったね。 」
あ「今更それを責めるつもりはさらさら無いし、いい方向に進めるヒントがせっかく見つかったのだから、いかにそちらに向かっていけるかを考えればいい話だと思ってます。」

あ「人間関係を築く上で障壁になり得る特性ではあるので、もちろん事前に向き合っておいてくれたほうが誠実な印象だったとは思う😅(し、1ヶ月前まではそう思ってた…のが正直なところだけど、今は向き合ってくれていることに感謝しかないです)」

※)「温かい家庭」の認識について意見交換を行った数日後のことだったので