病院に行けなくなった話。精神科医師との相性はとても重要だということ。

診察3回目。カウンセリング開始。

医師からの推奨もあり、この時から、診察前に、クリニック内で受けられるカウンセリングを始めた。
初回のカウンセリングは、この1年で起きた内容を時系列に沿って話したら時間になってしまった。

医師に、要点がわかりづらいと言われたことも話したが、そんなことはないと言ってもらえた。
カウンセラーさんはとにかく傾聴、受容することが仕事なのだと言ってしまったらそれまでではあるけれども。



診察では、カウンセリングを受けてどうだったか。どうしていくことになったのかを聞かれた。
急な質問で答えに窮したが、簡潔に答えないとまた話の下手なやつだと言われそうな気がして、先生と話すのはものすごくプレッシャーを感じる。

薬はまた同じように出しとくので、また様子聞かせてください。と言われて部屋から追われそうになったので質問を。

この状態には病名がつくものか聞いてみると、「不安障害にあたると思いますよ」という投げやりな(と感じられる)回答。
まだ診断が明確につかないのであれば、そう言ってくれればいいのに。

診察x回目。医師からの強いプレッシャー。

カウンセリングで、ここ最近の出来事と感情、症状について聞いてもらった。
よく考えられているし整理しているんですね、と言われた。
あやさんは頭で考えすぎてしまうので、もっと心の声に従ってゆるゆると過ごせるようになればいいですね。と。

『これまで考えてきたことをそのまま伝えた形であり、ここから何か得られたことがあったか、気持ち的になんらかの変化があったかというと何も感じられなかったような気がする。終わって診察までの間、カウンセリングを受けた意味を考えてみるもあまりいい答えは出なかった。』と日記に書いている。



続いての診察。
カウンセラーさんに話したことが伝達されているので、その内容について確認される形が多く、医師との意思疎通という意味でカウンセリングを受ける意味は大きそう。

落ち込みが増えていることから、鬱の症状が少し出ているかもしれないと言われた。
この日から、抗うつ剤の投薬を開始。

日記の記録。
『先生に何か聞かれて答えると、それってどういう意味?というような、私の言っている意味がわからない、説明が下手だというような視線を向けられ、責められているような気持ちになる。どう答えればいいかの考えを巡らせるのに、ものすごくプレッシャーを感じる。薬のことも、もっときちんと聞きたかったが、やはり恐怖感があってあまり聞けなかった。』


たぶん、これまでの診察カルテに「説明が下手、だとか、要点がわかりづらい」とか書かれているのであろう。
その前提をもって話しかけられており、見下されているという感触が否めない。
患者にプレッシャーを与えまくる医師って、どうなんだ。しかも、精神疾患で苦しんでいる人に対して。

診察y回目。失われていく医師への信頼。

先月から始めた抗うつ剤の効果がまだ出ていないかもしれないので、もう少し同じ服薬を続けてみてくださいと。

『治療方針や薬などいくつか質問したが、あまり腑に落ちないまま押し通された。きっちり理解できるまで質問できる相手(先生)でもないし、自分が納得していないまま進むことへの抵抗感が強いのも私のよくないところなのかな…。』と書いている。

このとき既に、治療方針に納得感の無いまま進めてしまっていたよう。私としても、完全に医師への信頼を失って、自分を責める方向に向かってしまっている…。

診察z回目。通院は治療どころか苦痛に。

『カウンセリングは、よくわからなかった。なんか意味があったかな…。とにかく喋って、もっとリラックスすればいいと言われるのみ。先生への近況報告手段と割り切るべきなのかな。診察も、睡眠薬に関しての相談のみで何も聞いてもらえなかった。じゃあ同じように出しときますね、で終わり。余計につらくなった…。』

この頃すでに、通院が治療というよりも明らかな苦痛になっている。
でも、余裕が無くて、転院に踏み切る気持ちも余裕もなかったのだろうな…。

うつにより自責感情も強くなっていただろうし、医師への拒否反応を、「自分が悪い、自分の能力は低くて、職場でも実はそういう風に思われていたのかな」というように自分を傷つける側に返してきてしまっていたような気もする。

診察。ついに、休職の打診。

私にとって、かなりの衝撃、かつ転機を与えるきっかけとなった日。日記をそのまま転載する。

『診察、怖かったけど症状をしっかり伝えようと思い、言うことを準備。
医師とのいつもの入りは全く同じ。最近どうですか、と。
ここは正直に、今の症状を話した。できるだけ感情は入れず、症状だけを客観的に伝えるように。
今日の先生は、いつもと違って優しい感じだった。私が相当悲しみの表情をしていたことや、悪化していてテコ入れしなければならないことを悟ったからかもしれない。ちゃんと話をしてくれた。だけど、入った瞬間から少し朗らかな様子が見られたし、単に機嫌がよかっただけかも。
回復が見られないので、そろそろ休職を考えたほうがいいかもしれない。と。期間を聞くと、人によるけどまずは3ヶ月程度かな、と。休みますか?と聞かれたけど、そこで決断するのは怖くて、そうします、とは言えなかった。でも、そういう選択肢も含めて少し考えてみてください、と言われた。』


その後、休職に至るまでの経緯は こちらの記事:"友情結婚から離婚、現在に至るまでにどんな出来事があったのか。時系列に沿って一挙おさらい。" に書きました。